妊娠初期中絶手術をして後悔している人へ【立ち直るための考え方】
初期中絶手術をしたことを後悔していて、毎日がつらい。
この感情から解放されるにはどうしたらいいのか。
立ち直るにはどうすればいいのか。
中絶手術を経験した女性の多くが、このような後悔をしています。
私も実際に初期中絶手術を経験して、すごく後悔しています。
約3年かけてやっと立ち直れてきたので、それまでの間にやってきたことをお伝えできればと思います。
中絶手術をして後悔している人の参考になれば幸いです。
初期中絶手術をして後悔している理由
初期中絶手術をして後悔している理由の中で、一般的なものを紹介します。
これらは、ネットでもよく出ている悩みだったりします。
- 本当は産みたかったけど反対された
- 自分の気持ちを押し殺してしまった
- 罪悪感がこんなにあると思わなかった
- どうやって乗り越えればいいかわからない
- こんなにもつらいなんて思わなかった
- 毎日1人で泣いてしまう、誰にも相談できない
初期中絶手術後、このような感情に悩まされる人はとても多いです。
私もそうでした。
まさに例にあげたようなことでずっと悩まされていました。
中絶をする前は、自分がこんなに罪悪感に悩まされるとは思ってなかったんですよね…不思議なことに。
というのも、私はもともと母性が薄く、子供が欲しいという願望もそこまで強くなかったから。
しかし、実際に初期中絶手術を経験して「こんなにつらくて罪悪感を感じるんだ」と痛感しています。
母性の薄い私でもそうなので、
- 子供が好き
- 早く結婚して子供を産みたい
どんな女性でも多かれ少なかれ、中絶手術をすると後悔するのでは?と思います。
それは女性の本能的な部分でもあるのかもしれません。
たとえ子供が欲しいと強くは思っていないとしても、やっぱり後悔はしてしまうものだと思います。
初期中絶手術後にした行動と結果
私が中絶手術後、精神的に不安定になったときにした行動と、その結果をまとめました。
それにより精神面がどうなったかもまとめているので、参考にしてみてください。
- ひたすら泣く、とことん落ち込む
- 友達や親に素直な気持ちを聞いてもらう
- お酒をひたすら飲む
- エコー写真を見返す
- 中絶・妊娠に関するドラマ・本に触れる
一つずつ解説していきます。
・ひたすら泣く、とことん落ち込む
まずは、つらい感情を我慢せずひたすら泣いてみました。
自分の中でマイナスな感情が出てきたら、ひたすらそこにスポットをあてて落ち込んでみました。
🔽結果🔽
泣くことはある意味よかったです。
涙を流すことで少しスッキリするのか、泣いたあとは少しだけ気持ちが楽になりました。
科学的にも泣くことはいい作用があるみたいです。
とことん落ち込むのはあまりよくないです。
どんどん鬱になって、悪いことばかり考えてしまいます。
自分をコントロールできない人だと、自傷行為などしてもおかしくないぐらい精神的に削られました。
マイナスな感情をひたすら深堀りするのはおすすめしません。
・友達や親に素直な気持ちを聞いてもらう
私の場合は、親にも友達にも中絶のことを話していたので、話をすることができました。
ただ、今思うとあまり話すことではなかったなと思います。
話したことで楽になった感じもしませんでした。
🔽結果🔽
友達は優しい言葉をかけてくれますが、正直向こうからしたら絡みづらいですよね。
デリケートな問題ゆえに、腫れ物に触るような対応をさせてしまうことになります。
親に言うのは…私の場合は責められたので、あまりおすすめできません。
「自分が何をしたのかわかっているのか」
「一生そのことを背負って生きていけ」
正論なのですが…中絶直後にそのような言葉を言われるのはダメージが大きいです。
こちらもあまりおすすめできません。
・お酒をひたすら飲む
ちなみに中絶後の安静期間では飲んでません。
しばらくして、もう体が大丈夫になってからです。
もともとお酒が好きだったのもあり、中絶の後悔で気持ちが落ちているとき…かなり大量にお酒を飲みました。
量にすると500mlのビールを1日最低6本~。
10本飲んでいたときもありました。
🔽結果🔽
絶対にやめたほうがいいです。
本気でおすすめできません。
メンタルが落ちているときのお酒は逆効果です。
感情のコントロールができなくなって、突拍子もない行動をしてしまう危険性もあります。
絶対にやめてください。
- 彼氏に鬱な長文LINEを何通も送る
- 無性に不安になって死にたくなる
- イライラして壁に穴をあける
実際にこんなことをしてしまいました。
精神的にまいっているときのお酒は本気でやばいです。
・エコー写真を見返す
私はまだエコー写真を処分していません。
中絶をした直後、何度か捨てようとしましたが…やはり捨てれませんでした。
罪悪感や後悔の気持ちが出てくるたびに、エコー写真を見返していました。
そのたびに、頑張らないとな…という気持ちになりました。
その気持ちは今でも変わってません。
🔽結果🔽
エコー写真を見返すと悲しい気持ちになります。
ですが同時に、自分のお腹の中に短い期間でも命が宿っていたことを改めて実感できます。
そう思うと、くよくよしている自分じゃダメだ!という考えになれました。
賛否両論あると思いますが、私は今でもエコー写真をお守りのように思っています。
つらいこと・くじけそうなことがあったときには見返して、自分を奮い立たせてます。
個人的には、エコー写真を見返すのは悪いことではないと思います。
・中絶・妊娠に関するドラマ・本に触れる
中絶手術の後悔で頭の中がいっぱいのとき、これを一番実践したかもしれません。
彼氏には「そんな内容のもの見るな、余計にへこむだろ」と言われました。
ですが、個人的にはこれは精神面でいい効果をもたらしたと思っています。
あえて中絶・妊娠というテーマに触れることで、考えに柔軟性が生まれました。
🔽結果🔽
精神面には効果あり。
もちろん内容的にはつらいので泣いてしまいます。
ですが、少しずつ前向きになれていく自分を感じれました。
ちなみに、
・コウノドリ
・透明なゆりかご
を漫画で読みました。
中絶手術をして精神面でダメージを受けている人には、ぜひ読んでもらいたい内容です。
ちなみにコウノドリはAmazonプライムでドラマ版も見ました。
こちらもよかったです。
初期中絶手術をした後悔は消えないかもしれません。
でも、少しずつでも前に進むことが大切です。
後悔は残っても、人は誰でも少しずつ前向きになれます。
今がすごくつらくてどうしようもなくても、だんだんと明るい自分を取り戻せます。
私自身、3年かけてですがだいぶ昔の自分のようになることができました。
中絶のことは今でも思い出すし、ふと脳裏によぎります…。
ですが、昔よりはるかに前向きに捉えられています。
ずっと暗いだけの毎日は続きません。
自分自身が「前向きになろう」という気持ちを持っていれば、少しずつでも現状はよくなっていきます。
初期中絶手術の後悔から立ち直るには
中絶手術で精神的なダメージを負ってしまった状態から立ち直るには、以下のことを頭に入れておいてください。
- 自分を責めても事実は変わらない
- 現実を受け止めた上で前を向こう
- お腹の中にいた赤ちゃんに感謝を
- 自分をいじめるんじゃなくて癒やす
- 赤ちゃんのぶんまで強く生きよう
中絶してしまったことで罪悪感があるのは痛いほどわかります。
私もそうでした。
しかし、いくら自分を責めても中絶した事実は消えません。
自分を責めても今の状況はよくならないし、むしろ精神面では悪化する一方です。
大事なのは現実を受け止めた上で前を向くことです。
中絶した赤ちゃんは返ってきません。
でも、妊娠・中絶の経験はあなたの価値観を少なからず変えたはずです。
- 妊娠したときの赤ちゃんに対する愛おしい気持ち
- 中絶したときの罪悪感、悲しみ、喪失感
これらを感じたことで、あなたの中で命の重み・中絶を安易に考えてはいけないことがわかったと思います。
中絶をする前よりも、少しだけ考え方が変わったりもしたのではないでしょうか?
だったら、そのことを赤ちゃんに感謝するようにしましょう。
自分を責めていじめるんじゃなくて、癒やしてあげましょう。
中絶した事実は消えませんが、自分をそんなに責める必要はありません。
以前本で読んだのですが、赤ちゃんは自分で選んでお腹に宿るといいます。
中絶される赤ちゃんもまた同様のようです。
今回の中絶は、赤ちゃんがあなたに何らかの気付きを与えたくて、選んだものなのかもしれません。
自分のお腹に宿ってくれた赤ちゃんに感謝して、産めなかった赤ちゃんのぶんまで強く生きてください。
私自身、こう思えるようになって少しずつ中絶の後悔から立ち直れるようになりました。
もちろん後悔はずっとあります。
これは消えないと思います。
ですが、今は中絶をした当時のような死にたい気持ちは全くありません。
むしろ、赤ちゃんのぶんも頑張って生きたい・いろんなことに挑戦したいという、前向きな気持ちになれています。
中絶を後悔している女性が、1人でも多く立ち直れることを願っています。
初期中絶手術をするのが怖い…という人に読んでほしい記事
中絶手術をすることになったけど、怖いし不安で仕方ない。
手術って失敗しない?痛い?後遺症は?
中絶したら精神的に病むっていうけど大丈夫なの?
本当は手術したくない。
中絶手術を受ける前の私はこのように思っていました。
今回は、私と同じような不安を抱えていてる人向けの内容になっています。
中絶手術が怖くて仕方ない…という人の参考になれば幸いです。
初期中絶手術をする前に怖いと思ったこと
・手術手順
まず、初期中絶手術の手順を調べたら怖くて仕方なくなりました。
ネットでは大げさな表現や本当かわからないものも多かったから余計に不安をあおられた…というのもあります。
- 前処置が痛すぎて失神した
- 痛すぎて暴れて看護婦さんに押さえつけられた
- 中絶手術中に麻酔が切れて目が覚めて激痛
- 麻酔が効かなかった、そのまま手術された
毎日ネットで調べていたらこのような情報も出てきて、怖くて仕方なかったです。
実際はそこまでのことは起きず全然大丈夫でしたが、調べたときは本気で手術したくないと思いました。
中絶手術の手順を調べると不安だし怖いですが、実際はここまでの痛み・麻酔が切れることはありません。
同じような不安を抱いている人は安心してほしいです。
・手術後の後遺症、失敗
手術後に後遺症が残らないか、手術が失敗しないかという恐怖もありました。
ネットでも後遺症についてはたくさん記事があったし、初期中絶手術の同意書にも手術がもし失敗したときのことが書いてあったので、とにかく不安で仕方なかったです。
- 後遺症として不妊症になる、感染症のリスク
- 極稀に手術が失敗した場合、子宮に穴があくことがある
このような情報が入っていたのですごく怖かったです。
当時の感情としては後遺症よりも、もし失敗したらどうしよう…という怖さのほうが大きかった記憶があります。
実際は、ちゃんとした病院に行けばまず失敗することはないので安心してほしいです。
後遺症に関しては私の場合、脚の付け根に痛みが残りましたが、感染症などは大丈夫でした。
不妊に関しては、中絶後ずっとピルを飲んでいるので不明です。
術後の後遺症・手術の失敗を考えると怖くなると思いますが、ちゃんとした病院を選べばまず大丈夫なので信じましょう。
・中絶後の精神的なダメージ、気持ちの変化
中絶手術を経験するとうつ病になるという内容をたくさん見ていたので怖かったです。
中絶についていろんなサイトを調べたときに一番多く書かれているのがこの内容だったように思います。
中絶手術を経験すると、今までの自分とは変わってしまうのではないかと思っていました。
うつ病になる女性がとても多いこと、ほとんどの女性が中絶後に精神的な傷を心に負っているという内容をたくさん読みました。
実際に中絶後、今までの自分のようにはいられなくなったのは確かです。
毎日泣いてしまっていたし自分を責めていました。
大好きな彼に対しても不安や不信感を抱いてしまい、毎日怖くて不安でつらくて自分の心がぐちゃぐちゃでした。
精神的なダメージと気持ちの変化は、自分が予想していたより大きいものです。
人によって個人差はあると思いますが、これに関しては覚悟はしておいたほうがいいです。
不安も恐怖も受け止めるしかない
中絶手術を受ける前に怖いと感じるのはみんな同じ、しかし受け止めるしかないです。
怖いといくら思ったところで、中絶をするという決断をしたのなら進むしかないです。
私自身、妊娠してから中絶手術をする日まで毎日不安だったし怖かったです。
彼とは一ヶ月話し合いましたが、正直「中絶という選択をする確率のほうが高いんだろうな…」と思いながらの一ヶ月でした。
その間、ずっと中絶を決意することも手術も怖くてその日が来なければよかったと思っていました。
しかし当たり前ながら時間は止まらないので、そんなことを考えていてもタイムリミットはきてしまいます。
いくら怖いと思ってもその日はきます。
中絶すると決断したのならその恐怖も受け止めるしかないです。
そして、まだ中絶を悩んでいるなら、もう一度考えてみてほしいです。
本当に中絶することを受け入れれてますか?
中絶手術を受けることに本当に納得できているか、もう一度考えてみてほしいです。
手術に何の迷いもなければ、このブログにはたどり着いてないと思うので。
中絶手術が怖い、というのは「後悔するんじゃないか?」という怖さではないか。
手術自体が怖いというのはもちろんあると思いますが、精神的なものを気にする人は自分の中でも中絶に対して迷いがあり「中絶したことをあとになって後悔するんではないか」と思っているからではないでしょうか。
私はずっと迷っていたし、悩んでいたし、本当は産みたいと思いましたが一度も彼に言えないまま中絶をしました。
だから余計に中絶後精神的につらかったし、本当にうつ病みたいになってしまいました。
中絶が怖い、というのは後悔するかもという怖さじゃないか?
もう一度考えてみてほしいです。
自分の気持ちを全部彼に話してみて
今、自分が中絶に関して思っていること、赤ちゃんへの気持ち、本当はどうしたいか、すべてをちゃんと彼氏に話してみてほしいです。
言わなかった後悔はずっと消えないし、あとになっていくら後悔してもやり直しはできないから。
私は彼にちゃんと自分の気持ちを言えないまま中絶をしました。
その後悔は中絶後どんどん大きくなって、ずっと自分の中で引きずったままでした。
3年経ってようやくその後悔はほぼ消えてきましたが、この3年間はいつもそのことが頭の片隅にありました。
自分の気持ちを言えないまま中絶をするというのは本当によくないし、ずっと後悔が残ります。
彼に本音をすべて伝えるのは勇気がいることだけど、言わない後悔のほうがずっと大きいしつらいです。
だから後悔のないように、ちゃんと彼と向き合って話し合ってほしいなと思います。
中絶をすると、よくも悪くも自分の人生は変わります。
重要な決断だから、しっかり考えて後悔のないようにしてほしいです。
後悔しないように、自分の気持ちに素直になってほしいです。
初期中絶手術後、精神不安定な状態に…
中絶手術後、精神的に不安定な状態になっていてしばらく更新できませんでした…。
今はだいぶ落ち着いたので、また中絶手術をしたときの事などを記事にしていこうと思います。
初期中絶手術を経験してから明らかに自分の精神面が変わったので、今回はそれについてのお話です。
中絶手術後、PAS(人工中絶手術後ストレス障害)になる女性がとても多いというのは手術前にネットで調べていたので、それなりの心構えをしているつもりでした。
また、できるだけそうならないよう心を強く持とうと意識もしていました。
ですが、実際に体験してみると自分で制御できるようなものではないと感じました。
中絶手術後に陥ったPASの症状
- 短気、怒りを抑えられなくなった
- 暴力的になった
- 集中力が低下した
- 他人に対しての警戒心、不信感がひどくなった
- 出産予定日、中絶日になると鬱状態になる
- 中絶前より「楽しい、好き、幸せ」という感情が鈍くなった
- 性行為が苦痛になった
- 男性と付き合うのが億劫になった
- 中絶のことを思い出すと涙が出てしまう
自分でも「おかしい」とは思っていますが、上手く感情をコントロールできずにいます。
今はマシになってきましたが少し前までは本当に被害者意識が強く、自分本意な発言ばかりをしてしまっていました。
これらは治そうと思って簡単に治るものではないのかもしれません。
ただ、中絶手術が原因でこういう状態になってしまっているということを、自分で認めて許してあげる必要があると感じました。
自分が変わってしまったのは仕方ない、だけど少しずつでも以前のように戻れるようにがんばろう。
悪いのは自分だけど、自分だけではない。
かといって、中絶してしまった子供の父親である「彼」だけのせいにしてもいけない。
「仕方なかった」で済むような問題ではないけれど、いつまでも自分を責めていても時間は戻らない。
いつまでも過去に囚われていては、いつになっても中絶の心の傷から立ち直れない。
そんなことを赤ちゃんは望んでないはずです。
中絶を後悔しているならちゃんと前を向いて
中絶手術をしたことを本当に後悔していて、罪の意識を感じているなら。
なおさら、前を向いていかないといけないと思います。
罪滅ぼしをしたいと思うなら、何よりも自分が笑顔で過ごせるようになること。
産まれてこれなかった赤ちゃんのぶんも、充実した日々を過ごせるようになること。
そう思うようになってから、少しずつPASの症状も治まってきました。
未だに中絶の話になると涙が出てくるのは変わりませんが、それでも気持ちでは少しずつ前を向けるようになってきています。
すぐには前を向けないと思います。
でも、それでいいと思います。
まずは今の自分の状態を認めること。
そして、もっと自分に優しくしてあげること。
それが大事です。