初期中絶手術のリスクについて【中絶をして3年が経ちました】
妊娠初期中絶手術をする上で、少なからずリスクがあります。
今回は一般的にいわれている手術のリスクについてまとめました。
また、実際に中絶を経験して手術だけでなく精神的な面でのリスクも感じたのでそちらについてもまとめています。
初期中絶手術をしようか悩んでいる人の参考になれば幸いです。
妊娠初期中絶手術のリスク
妊娠初期中絶手術のリスクとしては妊娠しにくくなる・麻酔のトラブルなどが挙げられます。
実際に心配しているようなことが起こる可能性は少ないですが、できるだけリスクが少ない時期に手術を受けたほうがいいです。
初期中絶の場合、妊娠6~9週目が一番リスクが低いといわれています。
赤ちゃんが小さすぎても大きすぎても手術しにくくなるようです。
ちなみに10週をすぎるとリスクが高くなるので、初期中絶ができるギリギリの11週目まで待つことはおすすめできません。
ギリギリでの初期中絶手術は体への負担も大きくなるといわれています。
リスクを気にするなら、ギリギリでの初期中絶は本当にやめておいたほうがいいです。
初期中絶手術で失敗することはまれですが、妊娠しにくくなることがあるようです。
これに関しては医師の腕によると思うので…信頼できる病院を選ぶようにしてください。
手術を受ける病院について疑問や不安な点があれば納得いくまで質問・相談したほうがいいです。
個人的には「この病院大丈夫かな…」と少しでも不安を覚えるようだったら、他の病院にしたほうがいいと思います。
また、麻酔のトラブルもあるようですが…もともと麻酔が効きにくい人でなければあまり心配しなくて大丈夫です。
当たり前のことですが、手術前日にお酒を飲むなどはしないようにしましょう。
病院側から定められた食事時間もきちんと守ることが大切です。
普段服用している薬がある人は事前に相談しておくようにしましょう。
初期中絶手術にはリスクがあるとはいえ、手術を経験した感想としては基本的なことをきちんと守っていれば、そこまで心配しなくて大丈夫だと思います。
- 中絶するなら妊娠6~9週目
- 信頼できる病院を選ぶ
- 手術前の食事など医師の指示はきちんと守る
これらがちゃんとできていれば、まず大丈夫です。
10週目以降だとそんなにやばい?
中絶手術を決断してからすぐに手術ができるものではないので、ギリギリでの初期中絶手術はおすすめできません。
中絶を決断→手術までに、手術含め3回は病院に行く必要があります。
また、病院によっては空き状況が…ということも考えられるので手術をするまでの期間には余裕をもっていたほうがいいです。
私の場合、妊娠11週目の終わりで初期中絶手術をしました。
本当にギリギリだったので以下の流れでした。
中絶を決断
↓
病院を紹介される
↓
2日後に診察
↓
次の週の始めに病院で前処置
↓
次の日に手術
中絶を決断してから産婦人科に行って、ちょうど一週間後に手術をしました。
決断したのが11週目の始めで、手術を受けたのが11週目終わりですね。
中絶を決断したからといって、即日or次の日に手術できるものではないので…本当にギリギリでの中絶はおすすめできません。
産婦人科の先生にも「もうギリギリだから急いで話を進めていきますね」と言われました。
しかし、急いで進めても1週間かかっています。
11週目終わりというと本当に初期中絶手術ができるギリギリなので、体への負担も大きくなります。
(12週目からは中期中絶になります)
もちろんリスクも上がるので、10週目以降での決断はおすすめできません。
6~9週目での初期中絶が一般的に勧められるのも納得…と思いました。
初期中絶手術の一番のリスクは精神面かもしれない
妊娠初期中絶手術の身体面でのリスクを説明しましたが、一番のリスクは精神面での変化かもしれません。
身体面でのリスクはきちんとした病院を選べばまず大丈夫ですが、精神的なダメージは自分が思っているより大きいし長引きます。
私の場合、手術を終えてすぐは不思議とすーっと気持ちが軽くなった感じだったんですが…日が経つにつれて罪悪感から精神的に不安定になっていきました。
毎日同じことばかり考えてしまい、
「なんで中絶してしまったんだろう」
「なんで彼に自分の意見を言えなかったんだろう…」
ということが頭の中でグルグル回っていました。
それが次第に、
「赤ちゃんももういないし死にたい…」
「なんで彼は産もうって言ってくれなかったんだろう…」
「なんでこんなギリギリで中絶しなきゃいけなかったんだろう…」
という考えになっていき、毎日泣いていました。
今考えてみれば、本当に自分勝手な考えなんですが…当時は毎日こんなことばかり思っては鬱になっていました。
・死にたい→自分で中絶しといて甘えたこと言うな
・なんで産もうって言ってくれなかった→自分から産みたいって一回も言ってないでしょ
・なんでこんなギリギリで中絶→自分の意見言わなかったからでは?
という、全部自分が気持ちを言わなかったことが原因じゃんって感じなんですが…。
こうなったのも自分の意見を言えずに中絶してしまったのが大きいと感じています。
たとえ自分の意見を全部伝えた上で中絶していたとしても罪悪感・後悔・悲しみは完全にはなくせないと思いますが、何も言わずに中絶したよりはマシだったんじゃないかな?と思います。
自分の意見を言えずに中絶してしまうと、そのぶん中絶後の精神的ダメージも大きくなってしまいます。
後悔のないように何度も話し合ってから中絶した人でも、多くの女性は中絶後に鬱っぽい状態になっています。
なので精神的なダメージは少なからずあるものと考えて、そのリスクを極力減らすためにも後悔のないようにきちんと何回も話し合ってほしいです。
つらいときは専門家に相談するのも有り
妊娠初期中絶手術後、精神的に不安定になって本当につらければ心療内科などに相談するのも有りだと思います。
中絶の心の痛みを誰かに話すことで、少しは楽になることもあります。
中絶したことで自分が受けた悲しみは、残念なことに彼氏に話しても理解できるものではありません。
やはり男性は自分の身に起きたことではないので、中絶に関して女性のような深い悲しみはないです。
これから前に進んでいこうという感じなので、ポジティブな言葉を投げ返されて逆に傷つくかもしれないです。
当時の私は「考えすぎだって!」「明るくいこう!」みたいに言われましたが…無神経と思ってしまいました。
それよりも専門家に相談して、ただ話を聞いてもらうほうが自分の心が楽になることが多いです。
当時の私は心療内科に行く気力すらなかったんですが…本当に毎日うつ状態で正常な思考ができないなら行くべきだと思います。
というのも、そういうときの悲しみって答えが欲しい・ポジティブを投げてほしいわけじゃないんですよね。
そうじゃなくて、悲しみに寄り添ってほしいと当時の私は思っていました。
ただ、それを彼氏に求めてしまったからダメだったわけです。
彼からすれば優しさでポジティブに言ってくれてたんだと思いますが、当時の私はそうとらえることができませんでした。
また、あまり自分の鬱な感情を話してしまうと、彼氏との関係性が悪くなってしまうこともあります。
そんなときに代わりに心療内科で自分の話を聞いてもらうのはいいことだと思います。
ひとつ、心療内科を利用する際の注意点としてはすぐに薬を処方しようとするところは気をつけたほうがいいです。
抗うつ薬を飲むと癖になってしまったり依存してしまったりで、気づいたら薬の量が増えてしまいがちです。
このあたりは心療内科によって方針が違うと思うので、あくまでもこちらが希望すれば薬を出すというスタンスのところを選んだほうがいいです。
鬱がひどすぎてどうにもならないときは心療内科も有りです。
心療内科っていうと行きづらいイメージがあるとは思いますが…行くことで心が楽になることもあるので一つの選択肢として考えておくといいです。
妊娠初期中絶手術後の安静期間・過ごし方について
今回は妊娠初期中絶手術を終えたあとの安静期間と、安静期間の過ごし方についてまとめました。
ちなみに私の場合、安静期間は長めに取りました。
どのような行動をしたらしんどかったか、出血したかもあわせて書いているので参考になれば幸いです。
初期中絶手術後の安静期間
初期中絶手術後は最低でも2~3日は安静にしないといけません。
ですが、個人的には1週間は安静にしたほうがいいと思います。
理由は、意外と体に負担がかかっているのか、単純にしんどいから。
また、精神的なダメージも強くあるので…すぐに仕事!と無理はしないほうがいいです。
私の場合は精神的なものもあり4週間仕事を休みましたが、体調は1週間ほどでだいぶよくなりました。
ただ、手術後の一週間はあまり歩き回ったり重いものを持ったりはしないほうがいいです。
私は、料理したいし気晴らしにでも…と買い物に行ったりしていましたが、少し荷物が重いと出血が多めに出たりしました。
それだけデリケートな状態なので、できるだけゆっくり家で過ごしてください。
2~3日安静にすれば仕事には出れますが、できれば最低1週間は安静にして体を休めたほうがいいと思います。
安静期間中のお風呂は?
初期中絶手術後1週間はシャワーのみなら可です。
中絶手術後は子宮も傷を負った状態なので、湯船に浸かるのは禁止となっています。
これは手術を受ける病院でも説明されますが、1週間は湯船には浸かってはダメといわれます。
私は念のため2週間は湯船に浸かっていませんでした。
(術後検診が2週間後だったので)
ただ、初期中絶手術後は体を清潔に保つことが大事なので、きちんとシャワーは浴びてください。
スポーツはいつからできる?
スポーツ・激しい運動は術後一週間からできますが、病院に相談の上無理はしないほうがいいです。
初期中絶手術は短時間で終わるので軽い手術と捉えがちですが、想像以上に体はダメージを受けているし消耗しています。
完全に子宮が戻るのには2週間ぐらいかかるので、運動をする場合はちゃんと事前に病院に確認しておきましょう。
術後の安静期間で体を労ることはとても大事なので、できれば激しい運動は子宮がもとに戻るまでしないほうがいいと思います。
安静期間の過ごし方
安静期間中はできるだけ外に出ず、家でゆっくり過ごすのがおすすめです。
理由は、手術後すぐに無理をすると治りが遅くなったり感染のリスクが上がるからです。
手術を終えて一晩たつと思ったより痛みや出血は少ないことが多いです。
ですが、ここで無理をすると出血が多く出たり痛みが出てきたりするから無理をしてはいけません。
私は買い物に少し出ただけでその日は出血が多く出たので、動きまわったり荷物を持つことはおすすめしないです。
安静期間中は家でゆっくりして心と体を休めてあげてください。
食事や飲酒は?
安静期間中は念のため胃も休めてあげたほうがいいです。
手術後は自分が思っているより体力も消耗しているし、子宮も傷を負っているので…できるだけ自分の体を労ってあげてください。
私の場合は病院から特に指示は受けていないですが、食事は辛いものは避けていました。
(ネットでそのような情報を事前に見ていたので)
お酒は飲む気分にならなかったので飲んでません。
ただ、手術後は精神的に不安定になることが多いので、そういったときにお酒を飲んでもあまりいいことにはならないと思うのでおすすめしないです。
また、つい飲みすぎて酔いつぶれてシャワーを浴びずに寝てしまったりする危険性もあるので、できれば手術後すぐは避けたほうがいいと思います。
まずは体の回復を再優先に考えて、食事や飲酒は気をつけたほうがいいです。
家にずっといると退屈だし気が滅入る
そんなときは読書か動画が無難におすすめです。
読書や動画なら気づけば時間が経っているので。
私自身、初期中絶手術後の安静期間はすることがなくて時間を持て余していました。
そんなときこそ普段見れてなかったドラマや映画、アニメを一気観しました。
集中しているときは中絶のショックも一瞬だけ忘れているので、まだ少し気が楽だった覚えがあります。
アマゾンプライムやネットフリックスが種類も多くいろんな動画があっておすすめです。
家にいて退屈なときは読書や動画で静かに過ごしてみてください。
外に出て動き回るよりは絶対にいいです。
安静期間は心のケアも必要
安静期間中は自分の心に目を向けることが大切です。
中絶手術前に自分で思っているより術後の精神的なダメージは大きいです。
私自身、初期中絶手術を終えた当日は不思議に心が軽くなった気がしていました。
ですが、次の日から夜中になるといろいろと考え込んでしまったり、気持ちが落ち込むようになっていました。
彼も私を気遣ってほぼ毎日夜に電話してくれていましたが、電話を切ると無性に悲しくなって中絶したことばかりを考えてしまっていました。
そんなときは無理して元気になろう!と思わず、自分の気持ちと向き合って素直に泣くことも大事だと思います。
ただ、自分の気持ちと向き合うことは大事ですが、決して自分を責めてはいけないです。
自分を責めると本当にどん底まで落ち込んでしまって、自分なんて死んだほうがいいなどというような間違った思考に陥ってしまうので。
つらいと思ったら泣いていいし、悲しいと思う気持ちを隠す必要はないです。
自分の気持ちと向き合ってあげて、つらいと感じている自分を認めてあげてください。
やむを得ない理由で中絶手術をしてしまったのなら、自分を責めないでほしいです。
自分を責めると本当に立ち直るのに時間がかかってしまいます。
そして、今もしまだ中絶するか悩んでいる段階なら、もう一度考えてみてほしいです。
私は自分の気持ちを言えないまま中絶したことを本当に後悔しているし、ずっと自分を責めていました。
そうなってほしくはないので、本当に中絶をしなくてはいけないのか?自分はこの選択を後悔しないか?ちゃんと考えて、何度でも話し合ってから中絶をするか決断してほしいです。
安静期間中、鬱になったときに助けられた本
私が中絶手術後、鬱っぽくなったときに読んでいた本を紹介します。
中絶の内容の本ですが、これを読むことで自分を責める気持ちが少しは軽くなりました。
・透明なゆりかご
この本には本当に助けられました。
産婦人科の看護師見習いの話で、全編中絶の話ですがすごく考えさせられるし泣ける内容です。
中絶にもいろんなケース・事情があることを知れます。
実際に中絶を経験した身には胸が痛くなる内容も多いですが、不思議と「中絶した赤ちゃんのぶんまで頑張って生きよう」と思わせてくれる本。
漫画なのであっという間に読めます。
Amazon
・コウノドリ
コウノドリはアマゾンプライムでドラマも見ましたが、本当にいい内容です。
こちらは主に妊娠と出産の話ですが、毎話泣いてしまうほど本当に深い話が多いです。
こちらのほうが中絶の描写は少なめ、ただ産めなかった身としてはこちらのほうが読んでいてつらく感じてしまうかもしれないです。
とはいえ、読んでいて考えさせられる内容なので中絶後鬱になって人生投げやり・死にたいと思っている人にこそ読んでもらいたい本です。
私はこの本を読んで「結局自分の意見も言えずに中絶したくせに被害者ぶって死にたいなんて甘えだ、こんなんじゃ産まれなかった赤ちゃんが可哀想だ」と思えるようになりました。
読んでいてつらいですが、立ち直らないといけないと思わせてくれる本。
こちらも漫画なのであっという間に読めます。
Amazon
私の場合ですが、鬱なときこそ中絶という事実に向き合うことでプラスに働きました。
中絶という事実から目を背けがちですが、正面から向き合うことは大事だと実感しました。
ただ、こういった本を読んで決して自分を責めてはいけないです。
自分を責めても何も変わらないし、中絶したという事実は消えません。
大事なのはこれからどうやって生きていくかであり、産めなかった赤ちゃんのぶんも頑張って生きることです。
そういった一歩を踏み出すきっかけになる本なので、落ち込んでいる人にこそ読んでもらいたいです。
初期中絶手術をするのが怖い…という人に読んでほしい記事
中絶手術をすることになったけど、怖いし不安で仕方ない。
手術って失敗しない?痛い?後遺症は?
中絶したら精神的に病むっていうけど大丈夫なの?
本当は手術したくない。
中絶手術を受ける前の私はこのように思っていました。
今回は、私と同じような不安を抱えていてる人向けの内容になっています。
中絶手術が怖くて仕方ない…という人の参考になれば幸いです。
初期中絶手術をする前に怖いと思ったこと
・手術手順
まず、初期中絶手術の手順を調べたら怖くて仕方なくなりました。
ネットでは大げさな表現や本当かわからないものも多かったから余計に不安をあおられた…というのもあります。
- 前処置が痛すぎて失神した
- 痛すぎて暴れて看護婦さんに押さえつけられた
- 中絶手術中に麻酔が切れて目が覚めて激痛
- 麻酔が効かなかった、そのまま手術された
毎日ネットで調べていたらこのような情報も出てきて、怖くて仕方なかったです。
実際はそこまでのことは起きず全然大丈夫でしたが、調べたときは本気で手術したくないと思いました。
中絶手術の手順を調べると不安だし怖いですが、実際はここまでの痛み・麻酔が切れることはありません。
同じような不安を抱いている人は安心してほしいです。
・手術後の後遺症、失敗
手術後に後遺症が残らないか、手術が失敗しないかという恐怖もありました。
ネットでも後遺症についてはたくさん記事があったし、初期中絶手術の同意書にも手術がもし失敗したときのことが書いてあったので、とにかく不安で仕方なかったです。
- 後遺症として不妊症になる、感染症のリスク
- 極稀に手術が失敗した場合、子宮に穴があくことがある
このような情報が入っていたのですごく怖かったです。
当時の感情としては後遺症よりも、もし失敗したらどうしよう…という怖さのほうが大きかった記憶があります。
実際は、ちゃんとした病院に行けばまず失敗することはないので安心してほしいです。
後遺症に関しては私の場合、脚の付け根に痛みが残りましたが、感染症などは大丈夫でした。
不妊に関しては、中絶後ずっとピルを飲んでいるので不明です。
術後の後遺症・手術の失敗を考えると怖くなると思いますが、ちゃんとした病院を選べばまず大丈夫なので信じましょう。
・中絶後の精神的なダメージ、気持ちの変化
中絶手術を経験するとうつ病になるという内容をたくさん見ていたので怖かったです。
中絶についていろんなサイトを調べたときに一番多く書かれているのがこの内容だったように思います。
中絶手術を経験すると、今までの自分とは変わってしまうのではないかと思っていました。
うつ病になる女性がとても多いこと、ほとんどの女性が中絶後に精神的な傷を心に負っているという内容をたくさん読みました。
実際に中絶後、今までの自分のようにはいられなくなったのは確かです。
毎日泣いてしまっていたし自分を責めていました。
大好きな彼に対しても不安や不信感を抱いてしまい、毎日怖くて不安でつらくて自分の心がぐちゃぐちゃでした。
精神的なダメージと気持ちの変化は、自分が予想していたより大きいものです。
人によって個人差はあると思いますが、これに関しては覚悟はしておいたほうがいいです。
不安も恐怖も受け止めるしかない
中絶手術を受ける前に怖いと感じるのはみんな同じ、しかし受け止めるしかないです。
怖いといくら思ったところで、中絶をするという決断をしたのなら進むしかないです。
私自身、妊娠してから中絶手術をする日まで毎日不安だったし怖かったです。
彼とは一ヶ月話し合いましたが、正直「中絶という選択をする確率のほうが高いんだろうな…」と思いながらの一ヶ月でした。
その間、ずっと中絶を決意することも手術も怖くてその日が来なければよかったと思っていました。
しかし当たり前ながら時間は止まらないので、そんなことを考えていてもタイムリミットはきてしまいます。
いくら怖いと思ってもその日はきます。
中絶すると決断したのならその恐怖も受け止めるしかないです。
そして、まだ中絶を悩んでいるなら、もう一度考えてみてほしいです。
本当に中絶することを受け入れれてますか?
中絶手術を受けることに本当に納得できているか、もう一度考えてみてほしいです。
手術に何の迷いもなければ、このブログにはたどり着いてないと思うので。
中絶手術が怖い、というのは「後悔するんじゃないか?」という怖さではないか。
手術自体が怖いというのはもちろんあると思いますが、精神的なものを気にする人は自分の中でも中絶に対して迷いがあり「中絶したことをあとになって後悔するんではないか」と思っているからではないでしょうか。
私はずっと迷っていたし、悩んでいたし、本当は産みたいと思いましたが一度も彼に言えないまま中絶をしました。
だから余計に中絶後精神的につらかったし、本当にうつ病みたいになってしまいました。
中絶が怖い、というのは後悔するかもという怖さじゃないか?
もう一度考えてみてほしいです。
自分の気持ちを全部彼に話してみて
今、自分が中絶に関して思っていること、赤ちゃんへの気持ち、本当はどうしたいか、すべてをちゃんと彼氏に話してみてほしいです。
言わなかった後悔はずっと消えないし、あとになっていくら後悔してもやり直しはできないから。
私は彼にちゃんと自分の気持ちを言えないまま中絶をしました。
その後悔は中絶後どんどん大きくなって、ずっと自分の中で引きずったままでした。
3年経ってようやくその後悔はほぼ消えてきましたが、この3年間はいつもそのことが頭の片隅にありました。
自分の気持ちを言えないまま中絶をするというのは本当によくないし、ずっと後悔が残ります。
彼に本音をすべて伝えるのは勇気がいることだけど、言わない後悔のほうがずっと大きいしつらいです。
だから後悔のないように、ちゃんと彼と向き合って話し合ってほしいなと思います。
中絶をすると、よくも悪くも自分の人生は変わります。
重要な決断だから、しっかり考えて後悔のないようにしてほしいです。
後悔しないように、自分の気持ちに素直になってほしいです。
【経験談】妊娠初期中絶の痛みについてまとめました【正直痛い】
妊娠初期中絶手術を受ける前、手術時の痛みがどれほどのものなのかとても不安でした。
当時は中絶についてかなりたくさん調べました。
中絶手術の手順やリスク、実際の体験談など…調べれば調べるほどネガティブな情報が出てきて憂鬱になっていました。
特に手術の情報は読んでいるだけで気分が沈むような感じで…怖がらせることばかりあえて書いてるのかな?と思うぐらいでした。
ですが、正直ネットに書かれている情報ってちょっとオーバーなのかな、と感じました。
なので、今回は実際に自分が中絶手術を体験したときに感じた痛みを詳細にまとめてみました。
妊娠初期中絶の痛みのピークは2回ある
初期中絶手術を受けた際、これ本当に痛い!と思ったピークは、
- 前処置の際のラミナリア
- 手術後の子宮収縮剤
の2回ですね。
この2回以外は痛みは全くといっていいぐらいありません。
ネットでは手術時に麻酔が切れたとかいう体験談や手術が激痛とかいう体験談もありますが…麻酔が効いていれば寝ている間に全部終わっているので痛みはありません。
もちろん、ちゃんと麻酔が効くように前日の食事や水分補給などの指示はちゃんと守るのが大前提です。
間違っても、不安で仕方ないから前日寝る前にお酒飲もう!とかはやめてください。
麻酔が効かない可能性もあります。
ラミナリアの痛みについて
ラミナリアを入れた際の感想はこちらにまとめてあります。
▶妊娠初期中絶手術の前処置~ラミナリアの痛みはどれぐらい?~
ネットではラミナリアの痛みは相当やばい!激痛!みたいな感じで書かれていますが…普通に我慢できるぐらいのものなので安心してください。
叫ぶほど痛いとか思わず暴れてしまう痛さではないです。
ですが、痛みはあります。
上手く表現できないんですが、今まで感じたことのないタイプの痛みですね…ちょっと変な汗をかきそうになる感じです。
ですが、ラミナリアを全部入れてしまえば痛みは和らぎます。
入れたあとは鈍痛が軽くあるぐらいです。
手術後の子宮収縮剤の痛みについて
初期中絶手術自体の痛み・実際の感想についてはこちらにまとめてあります。
中絶手術が終わったら子宮をもとの状態に戻すために子宮収縮剤を投与するんですが…この痛みが相当ひどかったです。。
目が覚めたらもう子宮収縮剤を投与されていたようで、最初はぼーっとした感じでした。
そこからいきなり激しい腹痛が襲ってきて、痛い痛い痛い!って声に出るほどでした。。
たとえるなら食あたりのときのような腹痛のひどいバージョンで、無理!トイレ行きたい!って思う感じの痛みです。
ちょっと体を丸めてしまうような痛さで、しかも痛みの波が全然引かないという状態でしたね。。
痛すぎてナースコールを連打してしまうぐらいだったので…この痛みはなかなかひどいと思います。。
ですが、あまりにも痛みがひどいと看護婦さんが注射を打ってくれるのであまり不安にならなくても大丈夫です。
私の場合はリラックスできる注射しますねーと言われて、しばらくしたら眠くなって寝てました。
妊娠初期中絶手術後の痛みはそうでもない
初期中絶手術後の体の痛みは特にないかな、という感じです。
腰はちょっと痛くなりますが、生理のときの軽い痛みぐらいな感覚でそんなにつらくはありません。
中絶手術後の体の状態も特に問題なく、特に変な痛みはありません。
私の場合は後遺症として脚の付け根の痛みが残りましたが…これはあまり多くないケースだと思います。
そうならないための対策としては、中絶手術の麻酔の際に緊張してガチガチになりすぎないようにするしかないかな…という感じです。
ですが、この痛みも2~3年すればだいぶマシになるものなのでそこまで心配はいらないです。
また、生活に支障が出るほどの痛みでもありません。
妊娠初期中絶手術は痛いけど耐えれないほどではない
初期中絶手術で痛いポイントは2回ありますが、どちらも持続するものではなくそのときを乗り切れば大丈夫です。
手術後も特に問題はなく、運動などはできませんがすぐに普通の生活は送れます。
ですが、体の痛みより心の痛み・傷のほうが問題です。
中絶をしたことは一生忘れることはできないし、つらい気持ちもずっと残り続けます。
メンタルの状態は時間が少しずつ解決してくれますが…人によってはすごく時間がかかると思います。
私は中絶手術をしてから最初の一年間は本当にメンタルのひどい状態で、うつ病のような感じ・常に情緒不安定という感じでした。
手術が終わってしまえば体の痛みはなくなりますが、心の痛みは深く残ります。
中絶をすると自分の精神状態が悪い状態に変わるかもしれない、ということはちゃんと頭に入れておいてください。
実際、中絶後うつ病を発症する女性はとても多いようです。
不思議なことに今までの自分だったら平気だったことでも悲しくなったり不安になったり…すごく精神がもろくなってしまいます。
被害者意識を持ちやすくなってしまうんですかね、人との関係が上手く築けなくなっていました。
中絶手術をする前にしっかり考えてみてください。
産みたいけど自信がない…と思うならパートナーにその気持ちを伝えてちゃんと相談してみてください。
彼のことを考えておろそうと思っているけど本当は産みたいなら、その気持ちを正直に話してみたほうがいいです。
ちゃんと納得できるまで当人同士で話し合わないと、後悔はいつまでも残ってしまいます。
選ばなかった未来のことばかり想像してしまって、「あのとき気持ちを言えてたら産めてたかも」とずっと引きずってしまいます。
そうなってしまわないように、ちゃんと自分の気持ちに正直になってほしいです。
妊娠初期中絶手術で後遺症は残った?【身体面、メンタル面】
妊娠初期中絶手術をするにあたって不安だったのが術後の後遺症。
ネットで調べていると様々な情報が出てきて、調べれば調べるほどに不安になった記憶があります。
ですが、実際に自分が経験してみると思っていた後遺症とは違いました。
なので、今回は一般的に言われている後遺症と、実際に自分が実感した後遺症についてまとめてみました。
妊娠初期中絶手術で考えられる後遺症
ネットでよく書かれている初期中絶手術の後遺症といえば、不妊症になる可能性と生理不順の可能性です。
不妊症については手術が上手くいかなかった場合や何度も中絶手術を繰り返した場合になる可能性があるとのことで、ちゃんとした病院を選べば心配はいらないと思います。
生理不順は中絶後のホルモンバランスの乱れや精神的ストレスでなることがあるそうです。
私は中絶手術後からずっとピルを飲んでいるので、生理不順については不明です。
ですが、中絶後ストレスで生理不順になる女性はけっこういるようです。
あまり精神的にきつい場合は心療内科などで相談するのも手かな…と思います。
あと、一番言われているのがうつ病になる可能性があるということです。
これが一番多いんじゃないかな…と個人的には思います。
これは自分自身、かなり痛感しました。
もともと気分が落ち込みやすいタイプではあるんですが…今までの比じゃないぐらい自分の感情をコントロールできなくなりました。
実際に初期中絶手術後に感じた後遺症
実際、私が中絶手術を経験して驚いたのは不妊症や生理不順とは違う後遺症が出てきたことです。
それは右脚の付け根が痛むようになったことです。
これに関してはネットで調べてもあまり情報が出てこなかったんですが、自分なりに調べたところ中絶手術の際に脚を固定したことが原因のようです。
中絶手術は静脈麻酔で眠っている間に行うんですが、手術中に脚が閉じないように台の上で開いた状態で固定されます。
脚を固定→麻酔→手術の流れなんですが、このときに変な緊張感と恐怖が強くありました。
その緊張状態のまま麻酔が効いて固定されたことが原因?で、脚の付け根に痛みが残ったようです。
今ではほとんど痛まなくなりましたが、中絶手術をしてから1年ぐらいはけっこう頻繁に痛んでいました。
脚が痛むたびに中絶したときのことがフラッシュバックしたので、痛みよりそちらのほうがつらかったです。
脚の痛みについて産婦人科で相談しましたが、特に解決策はなく時間と共によくなるのを待つしかないようでした。
ストレッチや整体で少しずつよくなっていったかな、と感じています。
精神的に不安定になるのはどうしようもなかったです
他の後遺症といえば、やはり精神的なものが大きいです。
むしろ、中絶後の後遺症のほとんどがこれじゃないかなと思います。
いろんな情報をネットで見ていたので、鬱っぽくなるというのは覚悟していましたしできるだけそうならないように気をつけようと、強く思っていました。
ですが、実際に中絶手術を経験して、そんな甘いもんじゃないな…と痛感しました。
自分では前に進もうネガティブに考えないようにしようと毎日言い聞かせていても、ふとした瞬間に襲ってくる虚しさと悲しさはどうしようもありませんでした。
自分なんて死ねばいいのに、と何度も思っていたしそれと同じぐらい彼に対しての憎しみもありました。
彼のことは好きなのに、毎日瞬間的に憎んでしまうときがあって…自分で自分の感情がよくわからなくなっていました。
前を向かないといけないと思えば思うほど悪循環になっていた気がします。
これは実際に中絶手術を経験しないとわからないものじゃないかな、と感じます。
中絶手術の後遺症は精神的なものがほとんど
中絶手術の後遺症というと不妊症や生理不順がよく取り上げられますが…実際この2つよりも精神的なものがほとんどを占めると思います。
今までに感じたことのない気持ちになります。
上手く言い表せないですが…全てが空っぽになったような感覚になりました。
何をしても楽しくないし、ぼーっとしていても手術のことを思い出したり急に悲しくなって涙が止まらなくなったり。
自分で自分が制御できない感じに陥ってました。
私は大丈夫!と思っていても、中絶後はうつ病っぽくなってしまうと思います。
実際、中絶手術が原因で精神的に不安定になっている女性は多いようです。
私自身、とは言ってもそこまででしょ…と思っていましたが、中絶手術後は本当に毎日つらかったです。
しばらくは今までの自分と同じ精神状態ではいられません。
周りに迷惑をかけたり変な気をつかわせてしまうこともあります。
大好きな彼のことも信じられなくなってひどい言葉を言ってしまいます。
中絶手術の後悔はずっと消えないし、忘れることはできません。
新しい男性と付き合うときも後ろめたさや女性としての自信のなさはずっとつきまといます。
中絶手術を考えている女性は、このことを踏まえてもう一度考えてみてほしいです。
あとで後悔しても時間は戻らないし、赤ちゃんも返ってきません。
パートナーに対して自分の本音を全部言えてないなら、全て言って納得するまで話し合ったほうがいいです。
あとで話しても「あのとき言ってれば変わったかも?」という後悔がずっと残ります。
私は今はだいぶ前を向けるようになりましたが、それでも後悔が消えたかというと嘘になります。
この記事を読んでくださっている方には同じような後悔をしてほしくないです。