妊娠初期中絶手術で後遺症は残った?【身体面、メンタル面】
妊娠初期中絶手術をするにあたって不安だったのが術後の後遺症。
ネットで調べていると様々な情報が出てきて、調べれば調べるほどに不安になった記憶があります。
ですが、実際に自分が経験してみると思っていた後遺症とは違いました。
なので、今回は一般的に言われている後遺症と、実際に自分が実感した後遺症についてまとめてみました。
妊娠初期中絶手術で考えられる後遺症
ネットでよく書かれている初期中絶手術の後遺症といえば、不妊症になる可能性と生理不順の可能性です。
不妊症については手術が上手くいかなかった場合や何度も中絶手術を繰り返した場合になる可能性があるとのことで、ちゃんとした病院を選べば心配はいらないと思います。
生理不順は中絶後のホルモンバランスの乱れや精神的ストレスでなることがあるそうです。
私は中絶手術後からずっとピルを飲んでいるので、生理不順については不明です。
ですが、中絶後ストレスで生理不順になる女性はけっこういるようです。
あまり精神的にきつい場合は心療内科などで相談するのも手かな…と思います。
あと、一番言われているのがうつ病になる可能性があるということです。
これが一番多いんじゃないかな…と個人的には思います。
これは自分自身、かなり痛感しました。
もともと気分が落ち込みやすいタイプではあるんですが…今までの比じゃないぐらい自分の感情をコントロールできなくなりました。
実際に初期中絶手術後に感じた後遺症
実際、私が中絶手術を経験して驚いたのは不妊症や生理不順とは違う後遺症が出てきたことです。
それは右脚の付け根が痛むようになったことです。
これに関してはネットで調べてもあまり情報が出てこなかったんですが、自分なりに調べたところ中絶手術の際に脚を固定したことが原因のようです。
中絶手術は静脈麻酔で眠っている間に行うんですが、手術中に脚が閉じないように台の上で開いた状態で固定されます。
脚を固定→麻酔→手術の流れなんですが、このときに変な緊張感と恐怖が強くありました。
その緊張状態のまま麻酔が効いて固定されたことが原因?で、脚の付け根に痛みが残ったようです。
今ではほとんど痛まなくなりましたが、中絶手術をしてから1年ぐらいはけっこう頻繁に痛んでいました。
脚が痛むたびに中絶したときのことがフラッシュバックしたので、痛みよりそちらのほうがつらかったです。
脚の痛みについて産婦人科で相談しましたが、特に解決策はなく時間と共によくなるのを待つしかないようでした。
ストレッチや整体で少しずつよくなっていったかな、と感じています。
精神的に不安定になるのはどうしようもなかったです
他の後遺症といえば、やはり精神的なものが大きいです。
むしろ、中絶後の後遺症のほとんどがこれじゃないかなと思います。
いろんな情報をネットで見ていたので、鬱っぽくなるというのは覚悟していましたしできるだけそうならないように気をつけようと、強く思っていました。
ですが、実際に中絶手術を経験して、そんな甘いもんじゃないな…と痛感しました。
自分では前に進もうネガティブに考えないようにしようと毎日言い聞かせていても、ふとした瞬間に襲ってくる虚しさと悲しさはどうしようもありませんでした。
自分なんて死ねばいいのに、と何度も思っていたしそれと同じぐらい彼に対しての憎しみもありました。
彼のことは好きなのに、毎日瞬間的に憎んでしまうときがあって…自分で自分の感情がよくわからなくなっていました。
前を向かないといけないと思えば思うほど悪循環になっていた気がします。
これは実際に中絶手術を経験しないとわからないものじゃないかな、と感じます。
中絶手術の後遺症は精神的なものがほとんど
中絶手術の後遺症というと不妊症や生理不順がよく取り上げられますが…実際この2つよりも精神的なものがほとんどを占めると思います。
今までに感じたことのない気持ちになります。
上手く言い表せないですが…全てが空っぽになったような感覚になりました。
何をしても楽しくないし、ぼーっとしていても手術のことを思い出したり急に悲しくなって涙が止まらなくなったり。
自分で自分が制御できない感じに陥ってました。
私は大丈夫!と思っていても、中絶後はうつ病っぽくなってしまうと思います。
実際、中絶手術が原因で精神的に不安定になっている女性は多いようです。
私自身、とは言ってもそこまででしょ…と思っていましたが、中絶手術後は本当に毎日つらかったです。
しばらくは今までの自分と同じ精神状態ではいられません。
周りに迷惑をかけたり変な気をつかわせてしまうこともあります。
大好きな彼のことも信じられなくなってひどい言葉を言ってしまいます。
中絶手術の後悔はずっと消えないし、忘れることはできません。
新しい男性と付き合うときも後ろめたさや女性としての自信のなさはずっとつきまといます。
中絶手術を考えている女性は、このことを踏まえてもう一度考えてみてほしいです。
あとで後悔しても時間は戻らないし、赤ちゃんも返ってきません。
パートナーに対して自分の本音を全部言えてないなら、全て言って納得するまで話し合ったほうがいいです。
あとで話しても「あのとき言ってれば変わったかも?」という後悔がずっと残ります。
私は今はだいぶ前を向けるようになりましたが、それでも後悔が消えたかというと嘘になります。
この記事を読んでくださっている方には同じような後悔をしてほしくないです。
初期中絶手術後、精神不安定な状態に…
中絶手術後、精神的に不安定な状態になっていてしばらく更新できませんでした…。
今はだいぶ落ち着いたので、また中絶手術をしたときの事などを記事にしていこうと思います。
初期中絶手術を経験してから明らかに自分の精神面が変わったので、今回はそれについてのお話です。
中絶手術後、PAS(人工中絶手術後ストレス障害)になる女性がとても多いというのは手術前にネットで調べていたので、それなりの心構えをしているつもりでした。
また、できるだけそうならないよう心を強く持とうと意識もしていました。
ですが、実際に体験してみると自分で制御できるようなものではないと感じました。
中絶手術後に陥ったPASの症状
- 短気、怒りを抑えられなくなった
- 暴力的になった
- 集中力が低下した
- 他人に対しての警戒心、不信感がひどくなった
- 出産予定日、中絶日になると鬱状態になる
- 中絶前より「楽しい、好き、幸せ」という感情が鈍くなった
- 性行為が苦痛になった
- 男性と付き合うのが億劫になった
- 中絶のことを思い出すと涙が出てしまう
自分でも「おかしい」とは思っていますが、上手く感情をコントロールできずにいます。
今はマシになってきましたが少し前までは本当に被害者意識が強く、自分本意な発言ばかりをしてしまっていました。
これらは治そうと思って簡単に治るものではないのかもしれません。
ただ、中絶手術が原因でこういう状態になってしまっているということを、自分で認めて許してあげる必要があると感じました。
自分が変わってしまったのは仕方ない、だけど少しずつでも以前のように戻れるようにがんばろう。
悪いのは自分だけど、自分だけではない。
かといって、中絶してしまった子供の父親である「彼」だけのせいにしてもいけない。
「仕方なかった」で済むような問題ではないけれど、いつまでも自分を責めていても時間は戻らない。
いつまでも過去に囚われていては、いつになっても中絶の心の傷から立ち直れない。
そんなことを赤ちゃんは望んでないはずです。
中絶を後悔しているならちゃんと前を向いて
中絶手術をしたことを本当に後悔していて、罪の意識を感じているなら。
なおさら、前を向いていかないといけないと思います。
罪滅ぼしをしたいと思うなら、何よりも自分が笑顔で過ごせるようになること。
産まれてこれなかった赤ちゃんのぶんも、充実した日々を過ごせるようになること。
そう思うようになってから、少しずつPASの症状も治まってきました。
未だに中絶の話になると涙が出てくるのは変わりませんが、それでも気持ちでは少しずつ前を向けるようになってきています。
すぐには前を向けないと思います。
でも、それでいいと思います。
まずは今の自分の状態を認めること。
そして、もっと自分に優しくしてあげること。
それが大事です。