妊娠初期中絶手術で赤ちゃんは痛みを感じる?手術後はどうなる?
初期中絶手術をしようか悩んでいる人の中には、手術の際に赤ちゃんに痛みがあるのか気になる人もいると思います。
私も手術をする前にそのようなことを気にしていたので、今回はそのような疑問についてまとめてみました。
同じことを疑問に思っている人の参考になれば幸いです。
初期中絶手術のときの赤ちゃんの痛みについて
いろいろと調べた結果、初期中絶手術の段階ではまだ赤ちゃんに痛覚はないとのことです。
なので、お腹の中の赤ちゃんには痛みがないといわれています。
私自身、中絶をするか悩んでいるときに初期中絶についてたくさん調べました。
その中で中絶の際の赤ちゃんの痛みについて書かれている記事もありました。
痛みはない、とのことでしたが…初期中絶の場合、赤ちゃんは体をバラバラにされます。
「それって本当に痛くないの…?」と思いました。
痛覚はない、とはいわれていても実際の赤ちゃんのことって誰にもわからないですよね。
普通に考えたら生きているまま体をバラバラにされるなんて…痛いに決まってると思ってしまいます。
一般的には、初期中絶の段階ではお腹の中の赤ちゃんに痛みはないといわれています。
ただ、お腹の中の赤ちゃんは器具で体をバラバラにされます。
それは果たして本当に全く痛くないのでしょうか?
初期中絶手術を受ける張本人は全身麻酔で眠っているので、何もわからないうちに手術は終わっています。
それと同じように赤ちゃんも何もわからないまま、痛みを一切感じずに処理されるのでしょうか?
私は正直疑問に思ってしまいます。
初期中絶手術後、赤ちゃんはどうなるのか
初期中絶手術後、赤ちゃんは廃棄物として病院側で処理されます。
これに関してはこちらの記事で詳しく書いています。
▶妊娠初期中絶手術後、赤ちゃんは火葬される?【どう扱われるのか】
妊娠12週目から(中期中絶)は死産届を出さなくてはいけない決まりですが、11週目まではその必要がないんです。
もちろん火葬なども必要ありません。
日本の法律では初期中絶と中期中絶で赤ちゃんの扱いが大きく変わります。
これは法律で定められていることなので何もいえませんが…同じ命なのにかたやゴミとして扱われるなんて…と思ってしまいます。
私の場合、11週目の終わりに初期中絶をしたので余計にその思いが強いです。
あと1日遅ければ12週になっていたので、本当にギリギリの状態で初期中絶手術をしています。
本当に赤ちゃんに痛みはなかったのか?という思いはあります。
中期中絶とほぼ変わらないような状態の赤ちゃんを初期中絶でバラバラにしてしまった…ということも何度も考えました。
ただ、そうさせたのも自分の選択です。
そんなギリギリの状態まで答えを出せなかったのは自分にも責任があります。
なので、これに関しては受け止めるしかないと思っています。
そして、今このブログを読んでいるあなたが初期中絶しようかまだ悩んでいるなら、たくさん話し合ってください。
たくさん考えて話し合った末に中絶をするのなら、初期中絶手術ができるギリギリまで答えを先延ばしにすることはやめてほしいです。
これは赤ちゃんのためでもありますし、自分の体のためでもあります。
ギリギリの週数で初期中絶をするのは体へのリスクも大きくなります。
それに関してはこちらの記事を見てください。
▶初期中絶手術のリスクについて【中絶をして3年が経ちました】
初期中絶手術前にもう一度考えてみてほしいこと
いま初期中絶手術をするか悩んでいる人は、本当に中絶するべきかもう一度考えてみてください。
というのも、お腹の中の赤ちゃんの痛みを気にするのは愛情がある証拠だと思うんです。
自分のお腹の中の命に対して愛情があるからこそ、中絶することに申し訳ない気持ちもあるし赤ちゃんが痛くないかを気にするんではないでしょうか?
少なくとも私はそうでした。
もともと母性はあまりないほうでしたし、今まで子供が欲しいと強く思ったことはありませんでした。
でも妊娠してから自分のお腹の中の命を愛おしいと思ったし、産みたいと思いました。
しかし、現実的に考えておそらく中絶という決断をすることになるんだろうな…という予感も最初からしていました。
それは話し合っていた一ヶ月間の彼の言葉や態度から感じていたのですが、それでも毎日産みたいと言おうか葛藤していました。
出産に関してのことと中絶に関してのこと、両方の内容を毎日ネットで調べていました。
これはあくまで私の場合ですが、お腹の中の命に対して愛情があり産みたかったにも関わらず中絶をしてしまったことを本当に後悔しています。
中絶後、精神的に不安定になった期間もすごく長かったです。
だからこそ、中絶をするべきかもう一度考えてみてほしいです。
何度も考えてみて、話し合って、それでも中絶という決断をするのなら仕方ないと思います。
ただ、自分自身が納得できてない・気持ちを言えてないのに中絶してしまうというのは避けてほしいなと思います。
そう思うのは、私がその状態で中絶をして本当に後悔しているからです。
この内容は過去記事でもさんざん書いていますが、このブログを読んだ人には後悔するような選択をできるだけしないでほしいなと思うので、たびたびこの内容を書いています。
中絶を絶対にするな!というわけではないです。
やむを得ず中絶をしないといけない状況というのもあると思います。
ただ、自分が本当はどうしたいのか?赤ちゃんに対してどう思っているのか?
その気持ちと向き合って、話し合ってほしいなと思います。
後悔のない選択をしてほしいです。
初期中絶手術をするのが怖い…という人に読んでほしい記事
中絶手術をすることになったけど、怖いし不安で仕方ない。
手術って失敗しない?痛い?後遺症は?
中絶したら精神的に病むっていうけど大丈夫なの?
本当は手術したくない。
中絶手術を受ける前の私はこのように思っていました。
今回は、私と同じような不安を抱えていてる人向けの内容になっています。
中絶手術が怖くて仕方ない…という人の参考になれば幸いです。
初期中絶手術をする前に怖いと思ったこと
・手術手順
まず、初期中絶手術の手順を調べたら怖くて仕方なくなりました。
ネットでは大げさな表現や本当かわからないものも多かったから余計に不安をあおられた…というのもあります。
- 前処置が痛すぎて失神した
- 痛すぎて暴れて看護婦さんに押さえつけられた
- 中絶手術中に麻酔が切れて目が覚めて激痛
- 麻酔が効かなかった、そのまま手術された
毎日ネットで調べていたらこのような情報も出てきて、怖くて仕方なかったです。
実際はそこまでのことは起きず全然大丈夫でしたが、調べたときは本気で手術したくないと思いました。
中絶手術の手順を調べると不安だし怖いですが、実際はここまでの痛み・麻酔が切れることはありません。
同じような不安を抱いている人は安心してほしいです。
・手術後の後遺症、失敗
手術後に後遺症が残らないか、手術が失敗しないかという恐怖もありました。
ネットでも後遺症についてはたくさん記事があったし、初期中絶手術の同意書にも手術がもし失敗したときのことが書いてあったので、とにかく不安で仕方なかったです。
- 後遺症として不妊症になる、感染症のリスク
- 極稀に手術が失敗した場合、子宮に穴があくことがある
このような情報が入っていたのですごく怖かったです。
当時の感情としては後遺症よりも、もし失敗したらどうしよう…という怖さのほうが大きかった記憶があります。
実際は、ちゃんとした病院に行けばまず失敗することはないので安心してほしいです。
後遺症に関しては私の場合、脚の付け根に痛みが残りましたが、感染症などは大丈夫でした。
不妊に関しては、中絶後ずっとピルを飲んでいるので不明です。
術後の後遺症・手術の失敗を考えると怖くなると思いますが、ちゃんとした病院を選べばまず大丈夫なので信じましょう。
・中絶後の精神的なダメージ、気持ちの変化
中絶手術を経験するとうつ病になるという内容をたくさん見ていたので怖かったです。
中絶についていろんなサイトを調べたときに一番多く書かれているのがこの内容だったように思います。
中絶手術を経験すると、今までの自分とは変わってしまうのではないかと思っていました。
うつ病になる女性がとても多いこと、ほとんどの女性が中絶後に精神的な傷を心に負っているという内容をたくさん読みました。
実際に中絶後、今までの自分のようにはいられなくなったのは確かです。
毎日泣いてしまっていたし自分を責めていました。
大好きな彼に対しても不安や不信感を抱いてしまい、毎日怖くて不安でつらくて自分の心がぐちゃぐちゃでした。
精神的なダメージと気持ちの変化は、自分が予想していたより大きいものです。
人によって個人差はあると思いますが、これに関しては覚悟はしておいたほうがいいです。
不安も恐怖も受け止めるしかない
中絶手術を受ける前に怖いと感じるのはみんな同じ、しかし受け止めるしかないです。
怖いといくら思ったところで、中絶をするという決断をしたのなら進むしかないです。
私自身、妊娠してから中絶手術をする日まで毎日不安だったし怖かったです。
彼とは一ヶ月話し合いましたが、正直「中絶という選択をする確率のほうが高いんだろうな…」と思いながらの一ヶ月でした。
その間、ずっと中絶を決意することも手術も怖くてその日が来なければよかったと思っていました。
しかし当たり前ながら時間は止まらないので、そんなことを考えていてもタイムリミットはきてしまいます。
いくら怖いと思ってもその日はきます。
中絶すると決断したのならその恐怖も受け止めるしかないです。
そして、まだ中絶を悩んでいるなら、もう一度考えてみてほしいです。
本当に中絶することを受け入れれてますか?
中絶手術を受けることに本当に納得できているか、もう一度考えてみてほしいです。
手術に何の迷いもなければ、このブログにはたどり着いてないと思うので。
中絶手術が怖い、というのは「後悔するんじゃないか?」という怖さではないか。
手術自体が怖いというのはもちろんあると思いますが、精神的なものを気にする人は自分の中でも中絶に対して迷いがあり「中絶したことをあとになって後悔するんではないか」と思っているからではないでしょうか。
私はずっと迷っていたし、悩んでいたし、本当は産みたいと思いましたが一度も彼に言えないまま中絶をしました。
だから余計に中絶後精神的につらかったし、本当にうつ病みたいになってしまいました。
中絶が怖い、というのは後悔するかもという怖さじゃないか?
もう一度考えてみてほしいです。
自分の気持ちを全部彼に話してみて
今、自分が中絶に関して思っていること、赤ちゃんへの気持ち、本当はどうしたいか、すべてをちゃんと彼氏に話してみてほしいです。
言わなかった後悔はずっと消えないし、あとになっていくら後悔してもやり直しはできないから。
私は彼にちゃんと自分の気持ちを言えないまま中絶をしました。
その後悔は中絶後どんどん大きくなって、ずっと自分の中で引きずったままでした。
3年経ってようやくその後悔はほぼ消えてきましたが、この3年間はいつもそのことが頭の片隅にありました。
自分の気持ちを言えないまま中絶をするというのは本当によくないし、ずっと後悔が残ります。
彼に本音をすべて伝えるのは勇気がいることだけど、言わない後悔のほうがずっと大きいしつらいです。
だから後悔のないように、ちゃんと彼と向き合って話し合ってほしいなと思います。
中絶をすると、よくも悪くも自分の人生は変わります。
重要な決断だから、しっかり考えて後悔のないようにしてほしいです。
後悔しないように、自分の気持ちに素直になってほしいです。
【経験談】妊娠初期中絶の痛みについてまとめました【正直痛い】
妊娠初期中絶手術を受ける前、手術時の痛みがどれほどのものなのかとても不安でした。
当時は中絶についてかなりたくさん調べました。
中絶手術の手順やリスク、実際の体験談など…調べれば調べるほどネガティブな情報が出てきて憂鬱になっていました。
特に手術の情報は読んでいるだけで気分が沈むような感じで…怖がらせることばかりあえて書いてるのかな?と思うぐらいでした。
ですが、正直ネットに書かれている情報ってちょっとオーバーなのかな、と感じました。
なので、今回は実際に自分が中絶手術を体験したときに感じた痛みを詳細にまとめてみました。
妊娠初期中絶の痛みのピークは2回ある
初期中絶手術を受けた際、これ本当に痛い!と思ったピークは、
- 前処置の際のラミナリア
- 手術後の子宮収縮剤
の2回ですね。
この2回以外は痛みは全くといっていいぐらいありません。
ネットでは手術時に麻酔が切れたとかいう体験談や手術が激痛とかいう体験談もありますが…麻酔が効いていれば寝ている間に全部終わっているので痛みはありません。
もちろん、ちゃんと麻酔が効くように前日の食事や水分補給などの指示はちゃんと守るのが大前提です。
間違っても、不安で仕方ないから前日寝る前にお酒飲もう!とかはやめてください。
麻酔が効かない可能性もあります。
ラミナリアの痛みについて
ラミナリアを入れた際の感想はこちらにまとめてあります。
▶妊娠初期中絶手術の前処置~ラミナリアの痛みはどれぐらい?~
ネットではラミナリアの痛みは相当やばい!激痛!みたいな感じで書かれていますが…普通に我慢できるぐらいのものなので安心してください。
叫ぶほど痛いとか思わず暴れてしまう痛さではないです。
ですが、痛みはあります。
上手く表現できないんですが、今まで感じたことのないタイプの痛みですね…ちょっと変な汗をかきそうになる感じです。
ですが、ラミナリアを全部入れてしまえば痛みは和らぎます。
入れたあとは鈍痛が軽くあるぐらいです。
手術後の子宮収縮剤の痛みについて
初期中絶手術自体の痛み・実際の感想についてはこちらにまとめてあります。
中絶手術が終わったら子宮をもとの状態に戻すために子宮収縮剤を投与するんですが…この痛みが相当ひどかったです。。
目が覚めたらもう子宮収縮剤を投与されていたようで、最初はぼーっとした感じでした。
そこからいきなり激しい腹痛が襲ってきて、痛い痛い痛い!って声に出るほどでした。。
たとえるなら食あたりのときのような腹痛のひどいバージョンで、無理!トイレ行きたい!って思う感じの痛みです。
ちょっと体を丸めてしまうような痛さで、しかも痛みの波が全然引かないという状態でしたね。。
痛すぎてナースコールを連打してしまうぐらいだったので…この痛みはなかなかひどいと思います。。
ですが、あまりにも痛みがひどいと看護婦さんが注射を打ってくれるのであまり不安にならなくても大丈夫です。
私の場合はリラックスできる注射しますねーと言われて、しばらくしたら眠くなって寝てました。
妊娠初期中絶手術後の痛みはそうでもない
初期中絶手術後の体の痛みは特にないかな、という感じです。
腰はちょっと痛くなりますが、生理のときの軽い痛みぐらいな感覚でそんなにつらくはありません。
中絶手術後の体の状態も特に問題なく、特に変な痛みはありません。
私の場合は後遺症として脚の付け根の痛みが残りましたが…これはあまり多くないケースだと思います。
そうならないための対策としては、中絶手術の麻酔の際に緊張してガチガチになりすぎないようにするしかないかな…という感じです。
ですが、この痛みも2~3年すればだいぶマシになるものなのでそこまで心配はいらないです。
また、生活に支障が出るほどの痛みでもありません。
妊娠初期中絶手術は痛いけど耐えれないほどではない
初期中絶手術で痛いポイントは2回ありますが、どちらも持続するものではなくそのときを乗り切れば大丈夫です。
手術後も特に問題はなく、運動などはできませんがすぐに普通の生活は送れます。
ですが、体の痛みより心の痛み・傷のほうが問題です。
中絶をしたことは一生忘れることはできないし、つらい気持ちもずっと残り続けます。
メンタルの状態は時間が少しずつ解決してくれますが…人によってはすごく時間がかかると思います。
私は中絶手術をしてから最初の一年間は本当にメンタルのひどい状態で、うつ病のような感じ・常に情緒不安定という感じでした。
手術が終わってしまえば体の痛みはなくなりますが、心の痛みは深く残ります。
中絶をすると自分の精神状態が悪い状態に変わるかもしれない、ということはちゃんと頭に入れておいてください。
実際、中絶後うつ病を発症する女性はとても多いようです。
不思議なことに今までの自分だったら平気だったことでも悲しくなったり不安になったり…すごく精神がもろくなってしまいます。
被害者意識を持ちやすくなってしまうんですかね、人との関係が上手く築けなくなっていました。
中絶手術をする前にしっかり考えてみてください。
産みたいけど自信がない…と思うならパートナーにその気持ちを伝えてちゃんと相談してみてください。
彼のことを考えておろそうと思っているけど本当は産みたいなら、その気持ちを正直に話してみたほうがいいです。
ちゃんと納得できるまで当人同士で話し合わないと、後悔はいつまでも残ってしまいます。
選ばなかった未来のことばかり想像してしまって、「あのとき気持ちを言えてたら産めてたかも」とずっと引きずってしまいます。
そうなってしまわないように、ちゃんと自分の気持ちに正直になってほしいです。
妊娠初期中絶手術は痛い?痛くない?
また久しぶりの更新になりました。
ここ最近はだいぶ気持ちも落ち着いてきたので、また手術時の事などを振りかえっていこうと思います。
(相変わらず中絶した日が近づくと気分が落ち込むのは変わりませんが…)
妊娠初期中絶手術をする前に一番怖かったのが手術時の痛みです。
不安で何度もネットで調べていましたが、調べれば調べるほど不安になって…という感じでした。
ネットでは
・麻酔が効かなくて意識のあるまま手術された
・途中で麻酔が切れて激痛だった
なども書いてあったので、もし麻酔が効かなかったらどうしよう…という不安がすごく強かったです。
麻酔さえ効いていれば手術は一瞬で終わるので目が覚めたら終了していたんですが…当時すごく怖かった記憶があります。
今振りかえると、お腹の子供を中絶するという残酷な決断をしたのは自分なのに怖いとか不安とか自分の事ばかりで情けないし最低だな、と思います。
そこも当時の自分の未熟さだと思います。
中絶手術当日は、まず術後に休む部屋に連れて行かれ、貴重品などを鍵のかかるロッカーに預けてから手術の準備ができるのを待っていました。
このときに枕元に携帯を置いておいたのを覚えています。
手術後はしばらく動けないので、パートナーや家族にすぐ連絡したい場合は置いておくことをおすすめします。
準備ができて手術室に行くと台の上に上がり、両脚を開いた状態で固定されます。
このときの緊張感が本当にひどくて、すごく怖かったです。
看護婦さんが麻酔をしてくれて、声に出して10数えます。
ネットでは早い段階で麻酔が効いて落ちるという情報があったのですが、私の場合7までは意識がハッキリしていてとても焦りました。
これ本当に効くの?このまま麻酔効かないんじゃないか?と不安でいっぱいでした…。
ですが、8を数えようとしたときに急にガクッと落ちた感じになって、目が覚めたら手術は終わっていて休む部屋に連れて行かれているところでした。
中絶手術による痛みは全くなく、あっけなく終わったことに頭がついていかない状態でした。
中絶を決断するまでの1ヶ月間憂鬱だった気持ちが不思議と軽くなっていました。
毎日泣き続けたけど終わったんだ…という気持ちと、どこか他人事のようなふわっとした感覚で涙も出ない自分が不思議でした。
この時は中絶後の精神的な後遺症なんてないのかもな、と思っていましたが…それが始まるのはまた時間が経ってからでした。
妊娠初期中絶手術自体は全く痛くありません。
ですが、手術直後は子宮収縮剤による痛みがあります。
私の場合、この痛みがかなりつらくて看護婦さんに注射されたぐらいです。
これに関してはまた別の記事で書きます。
初期中絶手術の痛みは怯えるようなものではないですが、決断する前に本当によく考えてほしいです。
それは、何より自分の中に中絶をしたという事実・罪悪感・むなしさがずっと残り続けるからです。
中絶手術をして2年経ちましたが、今でも手術室の様子や手術前・手術後の様子、感覚は鮮明に覚えています。
ふとしたときに急に脳裏によぎって、重苦しい感覚になることもあります。
そのときのことを思い出すと、自分は幸せになってはいけない人間なのではないかと強く思ってしまいます。
だからって腐ってはいけない、となんとか奮い立たせて前を向くようにはしていますが…中絶をしたという事実は一生消えません。
人によって中絶をする理由は様々です。
どうしようもない事情で中絶する人もたくさんいると思います。
ですが、再度よく考えてみてほしいです。
本当に中絶しなくてはいけないのか?
もう他に道はないのか?
今自分が子供を産んだとしたらどうなるか?
しっかり考えて、それでも中絶という選択しかない場合は仕方ないのかもしれません。
ですが、私のように迷いを残したまま、パートナーに自分のの気持ちをちゃんと伝えきらずに決断しないようにしてほしいです。
手術自体は簡単に終わってしまいます。
ですが、後悔はずっと消えません。
中絶をする前にもっとちゃんと話していたら何か変わっていた?
なんで産みたいと言えなかったんだろう?
この気持ちは今もずっと消えません。
今更答えなんて出ないですが、ずっと考えています。
私のような中途半端な気持ちで中絶するようなことだけは絶対にしないでください。